ホハフ3000形
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 ホハフ3000形は、貨物輸送の減少により余剰気味となっていたディーゼル機関車の活用を目的に一部気動車列車を客車列車に置き換えるため、1981年に国鉄を廃車となったオハ35形2両の譲渡を受けたものである。譲渡に際しては車端部の洗面所・トイレが撤去され、ホハフ2000形と同じ独立燃焼式の暖房装置を設置、更にホハフ2000形では車両間の移動ができなかったこともあり、同車も貫通路部分に保護柵が設けられた。なお、前述の変更点以外は内装に大きな変化はないが、ホハフ3001号車は国鉄時代に近代化工事が施工されていたのに対し、ホハフ3002号車はニス塗りの内装となっておりその点では差が生じていた。入線後ほどなくホハフ2000形と同じ青地に白帯の姿となり同車と混用され、2両とも1991年の廃線まで使用された。路線廃止後はホハフ3002号車が旧柵原駅構内に留置の後1998年より旧吉ヶ原駅構内にて動態保存されている。動態保存開始当初は現役時代同様青地に白帯の姿であったが、後に国鉄時代と同じ茶色一色に変更され、現在に至っている。

 2015,05,03 柵原ふれあい鉱山公園(吉ヶ原)