|
1980年登場。3100形「NSE」以来17年振りに登場した特急型車両で、Luxury Super Express(LSE)の愛称をもつ。3100形に次いで連接車体・前面展望席を採用したが、形状は3100形のそれとは大きく異なりより洗練されたデザインになっている。外見のモデルチェンジだけではなく、サービスアップのため客室ドアの自動化・リクライニングシートが新たに採用されている。性能面では、制御方式こそ従来どおりの抵抗制御方式だが小田急の車両として初めて全電気指令式ブレーキを採用した点が特徴である。また、TDカルダン駆動方式や運転台の左手ワンハンドルマスコンも小田急ではこの形式で初採用された。1984年までに11連4本の44両が製造され、それまでの3100形に代わり箱根方面の特急列車の主力車両となった。尚、製造途中の1982年には、当時の国鉄にて走行試験が行われている。後継車両も登場した1995年以降にはリニューアル工事がなされ、バーミリオンベースだった塗装が10000形に準じた塗装へと変更された他一部車両に車椅子スペースが設けられ、該当車両は乗降扉が車いす対応のものへと拡幅されている2018年初頭の時点では2編成が残存しており、いずれも登場時のオレンジバーミリオンに塗り替えられていた。箱根方面の特急を中心に使用されていたが、同年7月より後継の70000形による置き換えが始まり、最後の1編成が同年7月に定期運用を終え、10月のさよなら運転を以て完全に運用を離脱。その後全車廃車された。廃車後は7003編成のうち新宿方先頭車であった7003号車が整備のうえ「ロマンスカーミュージアム」に静態保存されている。
2007,09,22 千歳船橋 |