4000形(初代)
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 1966年登場。旧型車の体質改善と車両の大型化を目論んで製造された車両で、元々は旧型車両の機器を流用した車両だった。台車は製造当初パイオニア台車が採用されており、釣り掛け駆動の車両としては異色の存在であった。当初は同じ20m4扉の1800形との連結運用も存在したが、立て続けに脱線事故を起こした事で急遽中止され、以後は編成の一部変更と一部の台車が改良され、また高性能化されるまで単独での使用が続いた。尚、4000形は脱線事故の影響もあり、1976年までに92両が製造されている。1985年以降、冷房化を伴う車体更新を実施したが、その際に電動機を同時期に廃車になった2400形のものに更新する事によって高性能化され、台車も新しいものへと交換されている。また同時に5連と3連を組んでいたものを6連と4連に組み替えがなされ、以後は他の高性能車とも連結するようになり活躍の幅が広がった。2600形全廃前の2003年からは3000形への置き換えに伴い廃車が始まり、2600形全廃後に急速に置き換えられて2005年初頭に全車運用を離脱した。2600形と異なりさよなら運転は行われず、また保存車に関しても1両も存在しない。

 2004,03,17 大 和★