7000形
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 2000年登場。老朽化の進んだ元特急車の1000形の置き換えと、天神大牟田線・甘木線のワンマン運転への対応を目的に製造された通勤型車両である。19m4扉車である6050形をベースに製造されており、腐食防止の為に屋根など一部にステンレスが採用された他は通常の鋼製車体が採用され、アイスグリーンをベースにボンレッドの帯を巻くいでたちも従来車とあまり変わりない。しかし前面のデザインは刷新されており、窓周りより上部が全て黒くなり一体的なものとなってた他、前照灯・尾灯の形状も変更されている。また5000形以降の通勤型車両で主流だった左右非対称のデザインは廃し、左右の窓を同じ大きさの大型曲面ガラスとすることで久々に左右対称の前面となった。編成の大牟田方には貫通幌を備え、同形式同士の連結の他6000形や6050形を連結しての走行が可能となっており、それらを組み合わせた長編成での運転も行うことができる。制御方式には西鉄で初めてIGBT-VVVFインバーター制御方式が採用された他、台車も6050形で試用されたボルスタレス台車が初めて採用され、静粛性の向上の他メンテナンスの省力化が図られている。車内はオールロングシートで、座席はバケットシートが採用され掛け幅が従来車に比べて拡大されている。また当初よりワンマン運転に対応しており、対応機器類が搭載されている。7000形は2連のみが製造されており、中間車は存在しない。総勢2連11本が製造され、2001年2月に営業運転を開始している。その後2001年11月のダイヤ改正より甘木〜大牟田間の直通運転が開始され、ワンマン化改造が施された600形と共に同運用に投入された。以降現在に至るまで2連でのワンマン運転が主体となっているが、同形式同士の4連運用も存在しており、引き続き西鉄福岡や大宰府まで乗り入れることもある。その後の増備は3扉の7050形となったが、現在も7050形共々標準軌線の全線で使用されている。尚、扉数の異なる7050形とは連結を行わない。

 2013,03,19 西鉄久留米


■Variation
 7000形のトップナンバー編成は、2012年5月に前面のライトケースが変更されており、従来のものより若干太いステンレス無塗装のものへと交換された。これにより若干印象が変わっている。しばらくは1本のみであったが、現在は他の7000形や7050形にも波及しつつある。

 2018,12,29 西鉄二日市