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2015年のえちごトキめき鉄道開業(JR信越本線・北陸本線からの経営移管)に伴い、北陸本線部分にあたる「日本海ひすいライン」に充当する車両として2014年より新潟トランシスで製造された車両がET122形である。「日本海ひすいライン」の区間は路線の途中で電化方式が変わり、元々の輸送密度も低かったことから、導入コスト減を目的に気動車が導入された。JR姫新線で使用されている両運転台型気動車のキハ122形をベースとしており、軽量ステンレス製の車体(前面部は鋼製)をはじめ、基本的な外観はキハ122形に準じたものとなっている。一般車のデザインは、「日本海の波」をイメージしたもので、駅名板のデザインと一体化されたものになった。単行運転の他連結しての走行も考慮され、市振(泊)方には貫通幌が備えられている。出力450PSの機関を搭載し、最高速度を100km/hとするなど、性能面も基本的にはキハ122形に準じるが、こちらは寒冷地を走行することから耐寒・耐雪設計がより強化されており、前述した路線特徴に加えて沿線は長大トンネルが多いこともあり、火災防止の為に燃料容器を二重にし、漏洩を防止する対策が施されている。保安装置はATS-Psを搭載しており、JR東日本区間や自社の「妙高はねうまライン」への乗り入れにも対応している。一般車両の車内は1人掛け・2人掛けの転換クロスシートとロングシートを組み合わせたセミクロスシートとなっており、市振(泊方)には車いす対応型のトイレも備える。座席モケットは優先座席を除いて青系となっており、こちらも日本海の大海原をイメージしたものとなった。イベント対応車の内装は全てボックスシートで、テーブルも取り付けられるようになっている(こちらの車体デザイン・座席モケットは長岡造形大学との産学連携でデザインされており、車両によりデザインがそれぞれ異なる)。ET122形は一般車6両、イベント対応車2両の8両が経営移管までに製造され、2015年3月より営業運転を開始した。自社線の他、あいの風とやま鉄道の市振〜泊間にも乗り入れており、同区間は日本海ひすいラインとほぼ一体化した運用が組まれている。通常は一般車・イベント対応車とも混用されており、日中時間帯は1両単行でのワンマン運転、ラッシュ時等は2連で運用される。
2015,07,25 糸魚川 |