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ワ2形は開業時から使用されていた有蓋車とは別に、1949年に元国鉄の軽便線で使用されていた木造有蓋車を譲受したものである。形式はワ2形であるが、車両番号はワ1形の続き番号とされ、ワ12〜ワ16と付番されている(ワ12は元々ワ1形の車号であったが、1936年に除雪車に改造されていたため欠番となっていた)。前述のとおり国鉄の軽便線で使用されていた有蓋車の譲受であるが、2両が九州の松浦線、3両が魚沼軽便線で使用されていたものであり、それぞれ前身となる私鉄会社を出自とする。車両により寸法・自重が異なっていたが、いずれも既存のワ1形よりも小さく、積載量も少なく4tとなっている。本形式に限らず頸城鉄道に在籍していた貨車は1968年の部分廃止まで貨物輸送に従事した。ワ14号車は全線廃止後に遠く離れた神戸市内の六甲山中に移され長年保管されていた。2004年に日の目をみて百間町車庫跡に戻された後、2012年には外装が修復されており、再びDC92やホジ3の牽引で走行する姿を見られるようになった。
2013,10,20 百間町車庫(くびき野レールパーク) |