DC92
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 DC92は、開業時から用いられていた1号蒸気機関車の改造名義で1954年に協三製作所で製造された、全長約5.7mのセンターキャブタイプのロッド式ディーゼル機関車である。改造名義ではあるが種車からの流用は下回りの一部のみであり、大半は新造されている。車体形状は一般的な貨車移動機のそれに類似している。機関出力は130PSとなっている。なお、DC91という車号の機関車は存在しない(頸城鉄道におけるディーゼル機関車は1952年製のDB81が最初で、本機の下1桁はその続き番号となっている)。DC92のみならず頸城鉄道のディーゼル機関車はそれまで使用されていた蒸気機関車を置き換え、混合列車の他冬季は除雪用途にも用いられ、1971年の路線廃止まで主力機として活躍した。路線廃止後は遠く離れた神戸市内の六甲山中に長年保管されており、2004年に日の目をみて百間町車庫跡に戻された。当初は静態で保存されていたが、2007年に動態復元され、時折客車や貨車を牽引した展示走行を行っている。

 2013,10,20 百間町車庫(くびき野レールパーク)