701形
トップページ鉄道写真図鑑阪堺電気軌道>701形
 1987年登場。製造から60年を迎えた151形の置き換えを目的に導入された、501形以来実に30年ぶりとなる完全新造車両であると共に、1980年に南海電鉄から独立した阪堺電軌軌道としては最初に発注した車両となっている。501形と同じカルダン駆動の高性能車両だが、前面は大型の中央窓の左右に小窓を配した3面折妻形状であり、それまでの車両とは一線を画す軽快な車体となった。当初より冷暖房装置を搭載してサービスアップが図られている他、ワンハンドルマスコンや電気指令式ブレーキなど501形以前の車両には見られない新機軸も多く採用されている。1995年までに11両が製造され、現在では阪堺線の中で最も両数の多い車両となった。なお、同系列の製造は東急車輌が担っているが、東急車輌において、単行使用を目的とする路面電車車両の製造は23年ぶりのことである。前述のとおり最も両数の多い車両であり、主力車両として活躍している。尚、当初は行き先表示器が幕であったが2004年にLED化されている。また、ICカードリーダーの増設や集電装置の変更など、近年も細かな変遷を経つつある。

 2008,03,14 住 吉


■Variation
 後期に製造された710・711号車の2両は製造時から乗降扉のステップが1段から2段になり、従来車両に比べて乗降がしやすくなっている。現在他の車両もこの2両にあわせてステップ増設工事が進んでいる。

 2008,03,14 住 吉
 シングルアームパンタグラフに換装された706号車。2010年より漸次集電装置の換装が行われている。

 2018,02,11 帝塚山三丁目