1101形
トップページ鉄道写真図鑑阪堺電気軌道>1101形
 1101形は2020年に導入された低床連接車両である。既に阪堺電気軌道では「堺トラム」1001形が導入されていたが、本車はマイナーチェンジが施されていることや車両製造時の出資比率が1001形と異なることから別形式とされたものである。1001形と同様アルナ車両で製造されており、同車の手掛ける低床車「リトルダンサーシリーズ」のタイプUaに位置づけられる車両である。車体形状は同じタイプUaということもあり1001形とほぼ同じだが、こちらは白を基調に南海グループのコーポレートカラーである「ファインレッド」と「ブライトンオレンジ」の帯があしらわれた姿となっている。制御方式はIGBT-VVVFインバーター制御方式(制御装置は東洋製)となっているが、ブレーキの仕様が変更されている。車内は中間のC車がロングシート、前後のA・B車がボックスシートで、配置は主に1001形に準じるが、こちらはモケットが赤系となっている他、白色LEDによるダウンライトの導入と、壁面で白い部分の割合が増加したことから、より明るい内装になっている。なお、遮光幕は1001形が簾であったのに対しこちらはスクロールカーテンとなっている他、降車ボタンの形状も変更されている。総じて明るい内装となっているが、1001形のように2020年に当初導入された車両は351形の事故廃車の代替と低床車率の向上を目的に導入されたが、現在に至るまでその1本のみの陣容となっている。阪堺電気軌道では今後も超低床車の導入が計画されており、その際に本形式が増備される可能性はある。因みに本形式には「堺トラム」のような愛称はつけられていない。

 2024,07,31 我孫子道


2024/08/22