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2015年登場。老朽化が進む7000系及び7100系の置き換えを目的に導入された車両で、現在の南海電鉄では最新型の通勤型車両である。近年の南海電鉄の車両が東急車輌(総合車両製作所)で製造されていたのに対し、こちらは置き換える7100系以来となる近畿車輌で製造されている。車体は普通鋼製の前頭部を除いて軽量ステンレス製で、全体的なデザインは8000系に準じているが、前照灯・尾灯のいずれもLED灯に変更されたうえ、形状も変更されている。また、排障器にスリットが入れられたことにより、車体と一体化したデザインとなった点も特徴といえる。なお、本形式では塩ビ粘着フィルムにより外装のカラーリング(青とオレンジの2色)が表現されているが、最初に製造された1次車では戸袋部分も灰色の塩ビ粘着フィルムが貼られ、車体の接合線が目立たないよう配慮されていた(2次車以降では省略されている)。制御方式は8000系に続いてIGBT-VVVFインバーター制御方式が採用されているが、南海のみならず日本の狭軌線向けの車両としては初めて主電動機に全閉内扇型の誘導電動機が採用されており、メンテナンス性・静粛性の向上が図られている。車内は片持ち式ロングシートとなっているが、8000系とは袖仕切り・座席形状等が異なっている。室内灯は製造当時よりすべてLED化されている他、南海の通勤型車両では初めて製造当初より扉鴨居部に液晶の車内案内表示器が設置された(千鳥配置)。8300系は2015年10月から営業運転を開始した。当初は4連の編成のみが存在したが、2016年からは車内袖仕切りの形状など一部の仕様が変更された2次車が投入され、このグループより2連の編成も投入されており、着実にその勢力を伸ばしている。なお、2019年からは6000系の置き換えを目的に高野線系統にも導入される。
2018,02,11 新今宮 |