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1982年登場。従来より南海電鉄では8000系(前代)を試作導入してチョッパ制御方式の導入を検討していたが、同制御方式を本格的に採用するにあたって高野線に投入された通勤型車両がこの8200系である。前述の通り量産車としては初めてチョッパ制御方式が導入されたが、8000系がAVFチョッパ制御方式を採用しているのに対しこちらは界磁チョッパ制御方式となっている。回生制動の搭載はもちろんのこと、勾配の多い高野線での走行を考慮し、抑速回生制動も備えられている。車体は6200系に準じているが、軽量ステンレス車体となり重量は6200系に比べて軽減している。また前面デザインが変更され、ヘッドライトとテールライトの間隔が狭まっている他、FRPを用いた額縁スタイルが採用されている。1985年までに6連3本が製造されたが(増備毎に若干の仕様変更が加えられている)、以降の増備はなされずに終わっている。この為高野線全体では少数派となっている他、電気連結器を装備していないため他形式の車両を連結して走行する事はなく専ら単独で運用されている。尚、2013年からは車体更新及び制御方式の変更(IGBT-VVVFインバーター制御化)が施行され始めており、同時に電気連結器も装備されて他車との併結も可能となっている。ただしこの更新と同時に改番がなされており6200系へと編入されている。2015年までに全編成とも更新及び改番がなされており、この時点で8200系という形式は消滅している。
2008,08,06 天下茶屋 |