8000系
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 2007年登場。老朽化した7000系を置き換える為に製造された1000系に変わる標準車両である。全車とも東急車輌にて製造された。車体は既存車両と同様20m4扉車体だが、同車は関西の私鉄車両としては珍しい、JR東日本のE231系に準じた幅広車体となった。制御方式はIGBT-VVVFインバーター制御が採用されており、基本性能は1000系50番台のそれを踏襲している。ブレーキシステムが同じため、1000系を連結しての運用も可能である。種別・行き先表示器には初めてフルカラー及び白色LEDが採用されている。車内も車体同様JRE231系に準じており、片持ち式座席やスタンションポールなどが南海で初めて採用されている。側窓も同様にUVカットガラスが採用されているものの巻き上げ式カーテンも引き続き設けられている。尚、ドア開閉ランプやドア付近の床の着色など、E231系では採用されていない設備も取り入れられている。床の高さは1000系から若干下げられているため、ホームとの段差低減に繋がっている。8000系は2007年度は4連2本が製造され、翌年3月に営業運転を開始した。2014年までに4連13本が製造され、7000系の置き換えが進められた。基本的には単独ないし同形式ないし他形式を連結した6連以上の編成で使用されており、2011年以降はブレーキ方式が同じ特急型車両12000系が導入されたことで、特急「サザン」の自由席車両としても用いられるようになった。なお、いずれの編成も7000系の置き換えを目的に導入されたため、高野線系統への配置はない。

 2008,03,14 粉 浜