7000系
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 1963年登場。南海本線用の通勤型車両としては初の高性能車両である。前年に登場した6000系に準じた20m片開き4扉の車体だが、こちらは普通鋼製となっている。制御方式は6000系と共通の抵抗バーニア制御方式を採用。更に空気バネ台車の採用もあって乗り心地の向上に繋がっている。1968年までに90両が製造され、全車非冷房で竣工したが1983年以降に施工された更新工事の際に冷房化がなされている。当初はなかった方向幕も同時期までには取り付けられている。尚、4連と2連の編成が存在するうち4連編成にはMGが一基しか搭載されていないため原則として単独では運用に入ることはない。40年以上に渡り全車健在であり特急・空港急行を中心とする優等運用を中心に使用されていたが、普通鋼製であるがゆえ6000系より老朽化の進行が早いことから本線に転属してきた2000系と新造された8000系に置き換えられて2007年より廃車が始まった。2015年9月までに全車運用を退き、廃車されている。なお、一時期は濃淡グリーンのリバイバルカラーで走行する編成も存在した。

 2008,08,06 今宮戎