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2011年登場。それまで特急「サザン」に使用されてきた10000系の一部置き換えと、南海本線特急の全列車「サザン」化を図る目的で投入された車両で、「サザン・プレミアム」という愛称をもつ。4両で1編成を組んでおり、同時期に製造されていた8000系と同じく東急車輌で製造されており、軽量ステンレス製の車体(前頭部はFRP製)や車両の寸法、車体断面については8000系とほぼ同一となっている。前面の灯具配置も8000系に準じているが、こちらは尾灯兼種別標識灯が大型化されている他、貫通扉にロゴマークが貼り付けられ、窓上部分が黒く処理されブラックフェイスとなっている。客用扉は片側1か所の配置で、中間車両については将来増設が可能なように設計されている。車両性能も8000系とほぼ同一で、制御方式はIGBT-VVVFインバーター制御、制動方式は電気指令式となっている。このため制動方式の同じ9000系以降の車両とは併結が可能だが、10000系や7100系など制動方式の異なる車両とは併結ができない。客室内はリクライニングシートが1010oピッチで展開しており、モケットは大阪湾をイメージした青系のものとなっている。全席にコンセントが設けられている他、空気清浄機として鉄道車両としては初めてシャープ製の「プラズマクラスター」が採用されている。和歌山方の先頭車車端部にはサニタリースペースが設けられており、このうち男子トイレには、南海の駅で採用が進む無水トイレが鉄道車両としては珍しく採用された。12000系は4連2本が落成して2011年9月から営業運転を開始し、特急「サザン」の指定席車両として充当されるようになった。当初自由席車は8000系限定となっていたが、近年はブレーキ方式が同じ9000系の4連編成も充当されている。2016年からは新たに設定された難波〜和泉中央間の特急「泉北ライナー」にも充当される等活躍の幅を広げている(2017年には泉北高速鉄道に自社の12000系が充当されるようになり、南海12000系の定期運用はなくなったが以降も引き続き代走で充当される)。
2018,02,11 新今宮 |