1500形
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 1993年登場。1300形に続いてアルナ工機にて製造された機器流用車両である。こちらは西鉄北九州線の600形の廃車発生品が流用されているが、従来車の主電動機出力が38kwであったものが西鉄600形の搭載していた電動機出力は45kwとなっており、結果として出力が増強している。また同形式では車体形状が大きく変更されており、中扉が2枚折り戸である点は共通であるものの、前面のライトは縦配列から横配列のものへと変更され、側窓形状が下段は固定、上段は引き違い窓の大型窓に改められている。更にオリジナル塗装も従来の1200形1300形のものをベースとしつつ、窓周りをこげ茶色に塗装することで、違った印象を与えるものとなっている。また集電装置には長崎電気軌道の車両で初めてシングルアームパンタグラフが採用されている(後に1両はZ型に換装)。車内は引き続いてロングシートが採用されているが、こちらは吊り革の増設及び形状変更・降車ボタンの追加設置・カラースキームの変更等の各種変更がなされている。1500形は1997年までに5両が増備されており、以降はさらに改良が施された1700形が新造されることとなった。2010年には1507号車に間接制御化改造が施されたが、それ以外の車両は特段大きな改造もなく、現在に至るまで主力車両の一つとして活躍している。

 2013,03,15 長崎駅前


■Variation
 オリジナル塗装の1503号車。1200形や1300形の塗装をベースとしつつ、窓周りをこげ茶に塗装することでより精悍な印象を与えるものとなっている。

 2016,11,13 築 町〜西浜町
 検査出場後の試運転を行う1507号車。現在のところ1500形ではこの1507号車のみ間接制御化改造が施されており、車番の変更は伴わないものの形式が「1500A形」へと改められている。

 2013,03,15 長崎駅前
2016/11/22