MR-400形
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 1998年登場。ラッシュ時の混雑緩和及び予備車不足の解消を目的に投入された車両で、松浦鉄道としてはおよそ10年ぶりに製造された車両である。それまで松浦鉄道に導入されていた車両と同様に新潟鐵工所で製造されたNDCシリーズであるが、こちらはJR九州に導入されていたキハ125形等に近い姿となっている。全長は従来車より2m拡大した18mとなり、前面には貫通扉、運転台横には乗務員扉が設けられ、更に側扉は従来の折り戸ではなく引き戸となった。走行性能は前述のJRキハ125形と殆ど変らず、出力330PSのエンジンを搭載している点も同等である。車内はボックスシートとロングシートを組み合わせたセミクロスシートとなり、ボックスシート比率の減少、車長の増加と併せて従来車と比べて定員は大幅に増加している。また、当初より車いすスペースも備えている。尚、松浦鉄道では全長に比して比較的短距離利用が多いことから、車内にはトイレは設けられてない。製造以来1両のみの陣容であり、従来車が全廃となった現在では白基調に赤と青のラインを纏った従来塗装の車両は同車が唯一の存在となっている。この車両は比較的新しいことからMR-600形による置き換え対象とはなっておらず、現在でも西九州線の全線でMR-500形やMR-600形に混じって使用されている。尚、ブレーキ方式が異なるため通常運転ではMR-600形との連結はできず、基本的には単独で運用される。

 2013,03,15 松 浦