1000系
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 2006年登場。老朽化した2000系の置き換えを図るべく投入された特急型車両である。元は小田急の特急車10000形であり、11両編成を組んでいたうち4両が無償譲渡されており、長野電鉄唯一の連接車両である。譲渡に際しては編成の短縮だけでなく湯田中界隈の急勾配に対応した抑速ブレーキの強化、更に耐雪ブレーキやレールヒーターの寒冷地対策が新たに施されている。車内は基本的に種車の設備をそのまま引き継いでいるが、展望室後方の出入り口を車椅子対応としたため、入口付近に存在した補助椅子は封鎖されている。因みにトイレのついている車両は外れたため、編成にトイレ及び洗面所は取り付けられていない。尚、塗装は従来のものに準じているが、赤い部分が若干明るい赤色に変更されている。4連2本が導入され、2006年12月より営業運転を開始し、「ゆけむり」の愛称が付けられた。1000系は長野電鉄では初となる展望車両にあたるが、展望車の構想は2000系D編成の計画時にも存在しており、40年の歳月を経て実現したという事も出来る。尚、同車の導入にあたり湯田中駅のスイッチバックが廃止され1面1線のホームへと変更されている。現在は元JR253系の2100系「スノーモンキー」と共に有料特急に使用されている。尚、元々同車は自動放送装置・車内案内表示器の類は備え付けられていなかったが、近年になり双方とも取り付けられている(自動放送は基本的に2100系に準じた内容になっている)。

 2008,09,08 須 坂