2000系
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 2000系は2015年12月に開業した東西線用の車両であり、2014年に量産先行車が、翌年に量産車が製造された。東西線は急曲線・急勾配の通過及び建設費削減のため、リニアモーター駆動が採用されており、それ故全長16.5m級の小型車体となっている点が特徴である。車体はアルミ合金製で、「自然と調和し、伊達の歴史を未来へつなぐデザイン」というコンセプトのもと、車両のデザインが行われている。車体デザインは伊達家の兜の象徴ともいえる「前掛け」をモチーフとしつつ、車体断面、前照灯・尾灯・側扉の窓などに丸みを持たせることで「調和」を表現している。車体は無塗装で、上部に「空・川・海」を示す水色のラインを配する。制御方式はIGBT-VVVFインバーター制御であり、2台のリニアモーターをインバーター装置1基で制御する1C2Mの構成が採用されている。基本的にはATOにより自動運転が行われるが、手動運転の場合でも定速度制御を行うことができる。また、曲線通過時の性能・保守性の向上と走行音低減等を図り、鉄輪式リニアモーターの車両としては初めてリンク式操舵台車が採用されている。車内はロングシートで、「七夕の吹流し」をイメージしたカラースキームとなっている。車体断面は南北線用の1000系に比べて3割ほど小さいが、荷物棚の削減や強度を維持しながらの壁面の肉薄化等の工夫により、2割ほどの減少に抑えられている。座席モケットは一般席が青、優先席が赤紫となっている。側扉の横には液晶式の車内案内表示器を設け、全車両に車いすスペースを備えている。なお、車内照明はすべてLEDとなり、消費電力の軽減に寄与している。2000系は2015年7月までに4連15本が落成し、この陣容での開業となった。なお、全車両とも近畿車輌にて製造されている。将来的には5連への増強にも対応しているが現在まで車両の増減はなく、東西線の主力車両として活躍している。

 2015,12,31 仙 台


■Variation
 2014年に製造された量産先行車。横浜市営地下鉄の10000形等と異なり量産車と同じ造りとなっている。

 2015,12,30 仙 台
 最後に製造された第15編成。この編成のみ、前面の三日月模様が金色に塗装されており外観上の特徴となっている。

 2015,12,30 仙 台