M18形
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 M18形は栗原電鉄における18m車両の総称である。M181とM182・183では経歴が全く異なる。

 M181は1955年に西武鉄道より移籍してきた車両である。当時の車体は1926年製の木造車体で、M16形と言う形式がつけられていたが、車体の老朽化が進んでいたため1959年に西武所沢工場製の鋼製車体に載せ変えM18形と形式変更された。西武鉄道の当時の車両に似た湘南型の前面が特徴的で、M182・183が入線するまでは最も大型の車両であった。M182・183の登場後は運用を外れ、イベント用車両に転用された。後にカラオケ列車として塗装を変更し、車内には横引きカーテンも設置されたが、動力内燃化時にその活躍を終えた。廃車後も長らく若柳駅構内に置かれたが、くりはら田園鉄道廃線後の2009年に解体された。

 M182・183は、福島交通の昇圧に伴い1971年製の5300形を1991年に譲り受けたものである。改番された以外の変更点はなく、塗装も福島交通時代の塗装であった。輸送力が大きいことからラッシュ時を中心に平成時代の主力車両として活躍したが、変電所容量の関係から2連での運転は存在せず終始単行で運行されていた。しかし1995年の動力内燃化に伴い運用を外れ、栗原電鉄でのわずか3年半の活躍に終止符を打った。廃車後も長らく若柳駅構内に置かれ、1両は駐輪場としても活用されていたが、くりはら田園鉄道廃線後の2009年に2両とも解体された。

 2007,03,26 若 柳


■Variation
 元福島交通のM182。福島交通時代からみてもわずか24年でお役御免となった。この車両は廃車後に駐輪場として活用され、車内に入ることも可能であった。

 2007,03,26 若 柳
 上写真の反対側。どういうわけか一部分がかつての東武鉄道の如くセイジクリームに塗られていた。

 2007,03,26 若 柳
 若柳駅ホームに留置されているM183には、現役運転時に取り付けられていたヘッドマークがそのまま取り付けられていた。尚、M182は「くりこま」というヘッドマークをつけていた。

 2007,03,26 若 柳