KD95形
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 1995年の動力内燃化時に営業運転を開始した富士重工製の気動車。同形の気動車は当地の他にも多数在籍しているが、くりはら田園鉄道ではカンテラを模したヘッドライトを装備しているほか、車内には不燃化対策を施した宮城県産の木材をふんだんに取り入れており、車両の独自性を貫いている。また、嵩上げされたホームに対応するため床の高さが他の車両よりも高く、その分ステップの高さは低減されている。車内はセミクロスシートで、クロスシートの部分は片側が2人掛け、もう片方が4人掛けのボックスシートとなっている。また、ボックスシートには格納式テーブルも備えており、観光輸送にも適した内装となっている。3両が登場し、くりはら田園鉄道の主力車両として活躍したが、2007年の廃線に伴い用途がなくなった。廃線後も3両とも若柳駅に留置されており、復活運転が成された実績もある。2017年には若柳駅構内を活用した「くりでんミュージアム」がオープンしたが、KD951・953が引き続き可動状態が維持され、KD952号車はKD12号車と共に検修庫内で静態保存とされた。

 2007,03,26 石 越〜荒 町


■Variation
 KD952は、2006年4月から廃線までの1年間、ミヤギテレビとのタイアップにより「くりでんoh!バンデス号」となった。沿線住民によるくりはら田園鉄道のイラストが車内外にわたり展示されたほか、テレビ局のアナウンサーによる次駅案内放送も行われた。

 2007,03,26 石 越〜荒 町