601系
トップページ鉄道写真図鑑三岐鉄道>601系
 1981年登場。この系列は1次車と2次車の2種類に大別できる。
 1次車は元西武451系で、120形および130形の代替として1982年までに2連5本10両が竣工した。輸送力増強用とはいえ置き換え前の車両の方が車歴が新しく且つ高性能だったので車両性能の観点からすると従来に比べて下がってしまったが、それまでの車両にはなかった20m3扉の大型車体で通勤通学輸送に貢献した。竣工当初は従来からのTR14型台車を搭載していたが、後に履きかえられている。また、側扉も当初は鋼製のものだったものが1本を除き後にステンレス製のものに取り替えられている。このグループは101系及び801系に置き換えられて、1997年までに全車廃車された。

 2次車は元西武571系で、1988年に2連1本のみが竣工した。1次車と形態は似ているが、こちらは前面に埋め込み式の行き先表示器が取り付けられているほか、竣工当初から側扉がステンレス製のものに交換されており、若干異なる箇所がある。尚、西武時代末期には空気バネ台車が取り付けられていたが、三岐竣工時に発生品に交換されている。この車両は1次車全廃後も残されており、予備車的存在ではあるが21世紀を迎えてもしばらく現役で使用され続けた。末期は三岐鉄道最後の釣り掛け駆動及び非冷房の車両となっており、また元西武鉄道の旧性能車としても最後の存在となっていたため非常に貴重な存在であったが、残念ながら新形式の751系に置き換えられ2009年2月に引退した。

 2008,03,17 近鉄富田