MRM100・200形
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 1962年のモンキーパークモノレール線開通と同時に製造された車両で、MRM100形(先頭車)2両とMRM200形(中間車)1両で3連連接車体を組成している。この車両は日立アルウェーグ式を採用しており、日本で初めての跨座式モノレール車両として、2年後に開業する東京モノレールの布石ともなっている。車体はアルミ合金製であり、普通鋼製やステンレス製の車両が大半を占める名鉄では唯一の存在である。前面は非貫通型であるが、連結運転が可能となっており輸送力増強時は6両編成での運転が可能であった。車内は観光輸送に適したクロスシートを基調としたもので、登場時のモケットはおとなしめの色であったが後年青基調にサルが描かれている派手なものへと変わっており、観光路線の車両をアピールした。尚、製造当時から冷房装置は取り付けられておらず、所要時間も短い事から最後まで冷房装置は取り付けられることはなかった。3連2本の6両が製造され、開業から長らくの間成田山への参拝客やモンキーパークへの観光客輸送に従事したが、利用客の減少に加えて車両の老朽化も進んでいたことから、車両を更新することなく2008年末を以て路線廃止となり、同時に本車両も廃車される事となった。廃線時は既に全国のモノレールの中でも最古参の存在であったが、同時期に製造された他のモノレールが早々に廃車となっている中で45年もの長きに渡り活躍したという事実は、同車がいかに長命だったということを伺うことができる。廃車後は4両が動物園駅跡地、可児市と日立製作所にそれぞれ静態保存されている。

 2008,03,16 成田山