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1986年登場。老朽化した初代5000系・5200系の置き換え用に製造された、実に10年振りとなる急行型車両であり、俗に「SR車」と呼ばれるグループの一車両である。急行型車両であるため片側2扉であるが、前面がより近代化して角ばったデザインとなり、幅の広い両開きドアが採用される等そのデザインは大きく変わっている。車内は転換クロスシートを基調としているものの通勤輸送を考慮し車端部にはロングシートが採用されている。ただし運転台後ろ部分はクロスシートとなり、7000系のように展望室にはなっていないものの前面窓が大型化されており、7000系同様の前面眺望性を確保している。また、着席定員増加を図るため、扉付近には補助椅子が設けられている。車両のデザインはこの後6500系後期車等に、補助椅子等のサービスは1200系に引き継がれることとなり、急行型車両ではあるがその後の車両の方向性を築いた車両と言っても過言ではない。尚、同年には同じく急行型の5300系が製造されているが、5300系が機器流用車であるのに対しこちらは完全新製で、制御方式は界磁チョッパ制御方式が基本となっているが、1989年に増備された中間電動車は界磁添加励磁制御方式が採用されている。1989年までに4連3本、6連2本が製造され7000系等と共に運用に就いた。7000系列の運用離脱後は車両組成が大きく変わっており、6連編成の中間に連結されていた2両が編成から外れ、5300系の廃車発生品を取り付けて新たに4両編成を組成、5600番台へと車号が変更されている。5300系とは異なり2017年までは全車両とも在籍していたが、同年より廃車が発生しており、5600番台も2017年中に廃車されている。最終的に3300系と9500系に置き換えられて2019年11月までに運用を離脱し全車廃車された。 2008,03,16 犬山遊園 |