モ570形
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 1950年登場。同時期に主力車両として活躍していた東京都電6000形をベースに設計された、名鉄軌道線では初めてのボギー車両である。1954年までに5両が製造され、このうち初期に製造された3両と後期に製造された2両では側面の窓の数及びヘッドライトの形状が異なっている。在来車両に比べ輸送力が大きいことから、当初は美濃町線、後に岐阜市内線において主力車両として活躍したが、後継車が台頭し岐阜市内線と揖斐線との直通運用が増加すると、揖斐線に直通できない本形式は次第に運用から外れ、最末期は朝夕に残された新岐阜駅前〜忠節間の運用にしか就かなかった。廃線後は全車解体されており保存車は存在しないが、台車のみ現存しているケースがある。現在美濃駅跡地で保存されているモ593号車の履いている台車はもともとモ570形の履いていたものである他、モ574・575号車の台車がオーストラリアはタスマニアにあるロンセストン市電博物館に譲渡されている。

 2005,03,22 市ノ坪★