5300系
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 1986年登場。車体の老朽化が進んでいた初代5000系・5200系の電装品を流用し、同時期に製造が開始された5700系に準じた車体を搭載した機器流用車両である。走行機器は基本的に種車から流用されているが、制御方式は従来の抵抗制御ではなく民鉄では初めてとなる回生制動併用の界磁添加励磁制御方式となり、省エネ化が図られているのが特徴である。また、種車の都合上こちらは全電動車となっており、付随車のある5700系に比べて加速度が高くなっている。1993年以降、初代5000系の台車を流用した車両を中心に台車の交換がなされているが、全車両に波及することなく廃車が発生している。5700系と共に、長年急行運用の主力としての活躍が続いたが、前述の通り2009年以降廃車が発生しており、特に台車が未更新で残っている編成に関しては2011年までに全て運用を離脱している。残る編成も3300系や9500系への置き換えで2019年12月までに運用を離脱し、同形式の離脱を以て名鉄から片側2扉の車両は消滅している。

 2008,08,12 神宮前


2020/01/05