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1926年登場。名鉄の前身となる美濃電気軌道が製造したボギー車であり、当時の美濃電気軌道としては初めての半鋼製車両となった(当初はセミスチールボギー車の略でセミボ510形と称していた)。同車はインターアーバンの車両の影響を強く受けており、製造当初より路面電車区間・郊外鉄道線の双方を走ることができる設計となっている。前面は5枚窓が特徴の半流型、側面の戸袋窓が楕円形となるなど、各デザインも当時のアメリカのインターアーバンをモデルとしており、上田交通5250形同様「丸窓電車」の愛称で呼ばれることもある。名鉄発足後は主に美濃町線で使用されてきたが、1967年より岐阜市内線・揖斐線の直通運用が開始された際には直通運用に抜擢され、その際に車内の転換クロスシートへの取り替えと主電動機・パンタグラフなどの換装・総括制御対応がなされて、モ520形を連結しての走行や揖斐線内での高速走行が可能となった。更に後には側扉の自動扉化や放送装置の新設等、更なる近代化改造もなされている。もともとインターアーバンに準じた設計であったために揖斐線転用後は長らくの間直通急行を中心に活躍したが、後継車の台頭で2000年までに3両が廃車され、残る2両も晩年は定期運用からは退いていた。600V線区廃線の際に全車廃車されたが、80年近くにも渡って活躍した由緒ある車両である為、その大半は各地に保存されている。尚、長寿を記念し1987年にはエバーグリーン賞を受賞している。
2012,12,06 美 濃 |