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1997年登場。3500系の後をうけて製造された通勤型車両である。車体は普通鋼製で、デザインは6500系の後期車や3500系に準じているが、本車は7000系より続いた袖絞りの車体ではなくなり、直線基調の車体となった点が特徴である。車体の寸法も変わっており、天井高さが3500系に比べて高くなっている半面、床面の高さは低く抑えられており、総じて客室の空間が広げられている。また、側窓も3500系に比べて大型化されている。塗装は当時の18m3扉車と同じくスカーレットを基調として側扉の上部のみグレーとなっていたが、後に扉も含めてスカーレット一色になっている。本系列と同時に製造された3100系がIGBT-VVVFインバーター制御方式が採用されているのに対し、おちらの制御方式は3500系に引き続いてGTO-VVVFインバーター制御方式が採用されている。なお、こちらは集電装置にシングルアームパンタグラフが本格採用されている。車内はオールロングシートで、立ち客に配慮した座席配置が比較的不評であった3500系の反省から、扉間の座席を9人掛けとする等着席定員の増加が図られている(ただし、後年製造された車両に比べ、扉間座席については1人当たりの座席幅が若干狭くなっている)。3700系はまず1997年に4連2本が製造され、1997年4月のダイヤ改正から営業運転を開始した。次いで1998年には更に4連3本が製造されたが、こちらは前面窓の高さがやや高くなった他、製造当初より英字入りの種別・方向幕が採用されたことから、表示器の寸法が拡大している等のマイナーチェンジがなされている。2000年まで増備が続いた3100系とは異なり本系列の増備はこれを以て終了となり、総勢4連5本と少数派の存在となっている。少数派ではあるが、3500系や3300系、9500系とは共通運用が組まれており、主力車両の一翼として活躍が続いている。
2022,05,18 神宮前 |