KTR8500形
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 KTR8500形は、運用を離脱して久しいKTR001形に代わる新たな特急型車両として、2023年にJR東海を廃車になったキハ85系の譲渡を受けたものである。形式の85は種車の形式からとられている。種車は全て非貫通型先頭車のキハ85形で、4両が京都丹後鉄道に渡った。譲渡に際しての回送は自走で行われており、ステンレス地にオレンジ色の帯を巻いた外装、ハイデッカー構造のリクライニングシートが展開する内装と、譲渡に際してはJR時代ほぼそのままといって過言ではない仕様のまま、殆ど手が加えられていない。なお、4両とも京都丹後鉄道仕様の車番が振られたが、KTR8503・8504の2両は部品取りの扱いであり、西舞鶴に留置され本線運用には就かない。営業運転に投入されるKTR8501・8502については愛称表示器・行き先表示器が更新され、JR東海時代の空コマに京都丹後鉄道仕様のものを挿入した仕様のものがつけられている。KTR8500形としては2024年3月から営業運転を開始しており、主に土休日に線内完結の快速・特急を中心に運用されている。なお、前述のとおり部品取りの2両も含め全車とも名古屋車両区から西舞鶴までJR東海・西日本を自走のうえ回送されているが、最初に回送された営業用の2両は、回送の最中京都鉄道博物館に後継のHC85系と共に展示されたという異色の経歴を持つ。

 2024,06,01 西舞鶴


2024/08/07