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モボ631形はク201形の置き換え名義として、1995年以降に製造された車両である。本車も機器流用車であるが、こちらはモボ121形のうちク201形の併結対応でモーターを4個搭載していた車両のうち、モ621形への更新の際に余剰となったモーターが流用されている他、制御装置が叡山電鉄デナ21形からの発生品を流用している。台車は京福電鉄では初めてとなるインダイレクトマウント台車が新造されている。車体及び車内レイアウト・設備はモボ611形やモボ621形と殆ど変わりはない。モボ631形は1996年までに3両が増備された。本系列及び1996年に製造されたモボ620形モボ625号の増備完了を以て非冷房半鋼製車の置き換えと車両冷房化が完了し、京福電鉄は冷房化率が100%となり、以降の増備は2000年のモボ2001形に移行することとなった。現在は制御器の換装や集電装置の交換などの後天的な改造を経つつ、主力車両の一翼として活躍している。なお、モボ631号車は2009年から江ノ島電鉄との姉妹提携を記念し江ノ電の標準塗装に塗り替えられている他、他の2両も「夕子」の全面広告を纏うなど特別塗装やフルラッピングとなることが多い。
2014,09,16 西 院 |