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DB201形は1953年に森製作所にて製造された10t級のディーゼル機関車である。大江山鉱山で産出されるニッケル鉱の輸送を行っていた当時の加悦鉄道では蒸気機関車が客貨問わず牽引を行っていたが、1950年代初頭は石炭価格が高騰していたこともあり、運転コストの削減を図るために導入されたという経緯をもつ。車体はセンターキャブ式で、所謂「森ブタ」と称される無骨なデザインとなっている。加悦方のボンネットにはエンジン、丹後山田方のボンネットには逆転機が搭載されており、その横には砂箱が設置されている。乗務員扉は前面の正面左側に位置しており、反対側となる運転台側の窓には庇を備えている。また下回りはロッド式となっており、ジャック軸を用いて動力が伝達するようになっている。因みに森製作所では蒸気機関車の機器類を活用して改造名義でディーゼル機関車の製造を行っていたが、本機については全て新造されている。当初は他の蒸機と共に客貨輸送に使用されたが、1967年に後継機となるDC35形が導入されると予備機となり、1974年のDD35形導入を前に営業運転を離脱し、休車扱いとなった。なお、この間に2度エンジンが換装されているが、1度目は1960年のシリンダー破損に伴い換装されており、2度目の換装で発生したエンジンは、キハ101の動力機関換装の際に再利用されている。いずれのエンジンも出力は130PSとなっていた。加悦鉄道の廃線まで車籍自体は残されたものの、既に当時の加悦駅構内に設けられた「加悦SL広場」の展示車両となっており、構内の入れ替え程度で営業運転に供されることはなかった。加悦鉄道の廃線・加悦SL広場の移転後も引き続き保存されており、1999年には展示車両として初めて動態復元が行われ、再び特徴的な「森ブタ」の走行シーンを見ることが出来るようになった(ただし通常は静態保存でイベント時のみ走行)。現在残る唯一の森製作所製の機関車であり、動態保存であることも相まって非常に貴重な存在といえる。
2013,07,20 加悦SL広場 |