MT-3010形
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 1998年登場。翌年に開催された「くまもと未来国体」にあわせ、日本宝くじ協会の助成を受けて輸送力増強用に導入された車両である。2000年に松浦鉄道に導入されたMR-500形とほぼ同形態のレトロ調車両となっている。前面には南阿蘇鉄道の車両として唯一貫通扉が取り付けられている他、塗装はモスグリーンを基調に沿線に咲く等をモチーフとした金色の装飾がなされたもので、屋根部分はダブルルーフを模した形状となっている。下回りは1993年に導入されたMT-3000形に順じており、出力250PSのディーゼルエンジンを搭載している他、勾配の多い路線特性に対応し、動力台車が当初より2軸駆動となっている点も同一である。車内は木目調となっており、全てボックスシートとなっている。また、照明も白熱灯を模したカバーが取り付けられる等、木目調の内装と相まって更にレトロ調なものとなっている。現在に至るまでMT-3010形はは1両のみの陣容であり、他の車両とあわせ主力車両の一つとして使用されている。尚、同車は2013年7月に塗り替えがなされており、従来の色から一転し、沿線のサクラソウをイメージしたピンク基調の塗装へと変更されている。

 2013,03,17 高 森