 |
2007年登場。同年の「ゆうすげ号」リニューアルに併せて北陸重工業で製造された2軸客車である。全長9m級の密閉型客車であり、側扉は折り戸が採用されている。密閉型客車ではあるが、トロッコ車ということもあり側窓を全開にすることが可能である。側窓には日よけが取り付けられている。妻面は機関車と連結する側が2枚窓、トラ700形と連結する側は貫通構造で、貫通扉を有している。車内は木の板を組み合わせた背ずりとビニールレザーの座面からなるボックスシート(4人掛けと6人掛け)が展開し、座席間にはカップホルダー付きのテーブルが取り付けられている。車内照明はカンテラ調でトロッコ車両らしさをあらわしている。なお、トロッコ車両としては珍しく、立ち客用に扉付近につり革が設けられている。同時に導入されたDB16形と共に新生「ゆうすげ号」を象徴する存在であり、登場以来南阿蘇鉄道の新たなフラッグシップとして活躍している。
2013,03,17 高 森 |