03形
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 2019年登場。200形や6000形の一部置き換えを目的に導入された車両である。熊本電鉄では2015年から翌年にかけて東京地下鉄から01系を譲受のうえ使用していたが、今回も東京地下鉄から車両を譲受することとなった。ただしこちらの種車は日比谷線を廃車となった03系となり、全長は18mと01形よりも大型となっている。改造は01形と同じく西鉄テクノサービスにより西鉄筑紫工場で施工されており、内外装ともに東京地下鉄時代とほぼ変わらない姿となっているが、元々03系は制御車でありモーターを搭載していなかったことから、御代志方(03100形)を電装化し1M1Tの組成とした。制御方式はIGBT-VVVFインバーター制御方式となっており、01形と共通である。これに合わせ電装化した車両にはシングルアームパンタグラフが2基搭載された他、冷房装置も換装されている。この他、ワンマン運転用に、正面左右にバックミラーが搭載された。元々03系は車両情報装置TISを運転台に搭載していたが、取り扱いが複雑になることからこれを撤去し、合わせて主幹制御器がツーハンドルのものからT型ワンハンドルマスコンハンドルに換装されている。車内はオールロングシートで、前述のとおり基本的なレイアウトは東京地下鉄時代と変わりないが、ワンマン運転用の運賃箱や整理券発行機、ICカードリーダー等が新たに搭載されている。車端部の一角は車椅子スペースが新設された他、扉付近の床は黄色く着色された。扉鴨居部にあった車内案内表示器は埋められており、その跡には路線図が貼り付けられている。なお、車内照明は全てLED灯に改められている。03形は2019年4月より営業運転を開始し、主に上熊本〜北熊本間で運用されている。当初は排障器は取り付けられていなかったが、同年7月に取り付けられている。2020年までに3編成が出揃い、現在は藤崎宮前〜御代志間でも用いられており主力車両の一翼として活躍している。

 2019,11,03 上熊本


2022/06/19