2000系
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 1990年登場。土佐くろしお鉄道では開業以来特急列車の乗り入れを行っていたが、1990年には同線に乗り入れる特急にも新型車両として2000系が導入されることとなった。そこで車両使用料の調整を図るべく土佐くろしお鉄道自身でも2000系を配備することとなり、4両(グリーン、普通車合造の非貫通型先頭車2000形、普通車の貫通型先頭車2100形が各1両、中間車の2200形が2両)が土佐くろしお鉄道の車両として製造されている。元々2000系自体がJRと土佐くろしお鉄道との共通で設計されたこともあり、JR四国に配備された2000系量産車と同一仕様の車両が導入されている。ただし土佐くろしお鉄道の車両は4両とも2030番台として区分された他、登場時は側面に土佐くろしお鉄道及び高知県鳥であるヤイロチョウのステッカーが貼り付けられていた。当初より検査を含めた管理はJR四国に委託されており、同車も他の2000系と同じく高知運転所に配備された。当初は決まった運用はなく1両単位でJR四国の2000系に組み込まれる等柔軟な使われ方がなされていた。しばらくはそのままで推移したが、2001年に土佐くろしお鉄道に在籍する4両が「アンパンマン列車」に充当されることとなり、4両揃ってピンクを基調としたアンパンマンラッピングが施され、以降は同社の車両のみで1編成を組むようになった。この時点では前面の愛称表示器は残されたままになっていたが、2009年にリニューアルが施され、現行の「アンパンマン列車」のデザインとなった際に愛称表示器は埋められている。2020年まで4両揃って高知運転所に配置されており、「アンパンマン列車」として特急「南風」を中心に使用されていた。このためJR西日本に乗り入れ岡山まで運転する機会は多いものの、反面自社線に乗り入れる機会は少なかった。尚、下り方の普通・グリーン合造車である2000形では基本的に電気連結器が撤去されているが、土佐くろしお鉄道車両のみ残されており、特徴となっている。長らく使用されてきたが、後継車2700系の台頭により2020年7月を以て運用を離れることになり、さよなら運転を最後に廃車された。なお、土佐くろしお鉄道でも2700系2両を導入することになり、それが本系列の代替となる。

 2013,12,30 高 知


2020/08/23