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600形のうち直接制御方式を採用していた車両は、間接非自動制御方式を採用していた車両に比べて主電動機出力が低く設定されていた。また外観は酷似しているが全長がやや短くなっている。600形のうち自社工場で製造された車両は自重等にも細かな違いがあり、諸元上はこの611号車が最も軽くなっている。
2013,12,30 伊 野 |
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新塗装化された611号車。とさでん交通のコーポレートカラーであるグリーンとオレンジ、更に従来から使用されているクリーム色を用いた3色構成となっている。また先頭部にはロゴマークも付けられている。600形のうち、618号車が鉄道車両の塗り替え第1号であり、経営移管時よりこの塗装を纏っている。
2017,12,31 はりまや橋 |
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とさでん交通移管後の601号車。土佐電気鉄道時代の塗装を維持する車両でも、大半は前面にとさでん交通のロゴマークが貼り付けられている。
2017,12,31 はりまや橋 |
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2007年より貸切兼用車両「おきゃく電車」となった直接制御方式の607号車。カラオケ設備を備えており、夕刻〜夜間にかけてビール列車等の「走る宴会場」として貸し切ることができる。この「おきゃく電車」は、廃車された300形(元西鉄323形)の後を受けたものだが、先代の車両が貸切「専用」車両であったのに対しこちらは通常時に関しては他の車両と同じく通常の営業運用に就いている。
2013,12,30 桟橋車庫前 |
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アンパンマンの他、主要なキャラクターがカラーで描かれている616号車。高知県がやなせたかし氏ゆかりの地であることによるもので、当人のサインも書かれている。かつては200形205号や600形603号がこの姿で走っていた。この「アンパンマン電車」は特に親子連れなどに人気の高い車両であり、外国電車が運行に就かない時などを中心に、高知駅〜枡形間の直通運用に限定使用されることもある。
2013,12,31 高知駅前 |
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進学塾の全面広告を纏う620号車。とさでん交通の中で最も両数の多い600形は、全面広告を纏って走行する機会も多く、またそのバリエーションも豊富である。尚、同車は前面窓が2段に変更されており、大半が黒Hゴムで固定されている。この他の車両では完全にHゴムで固定された車両もいるなど、その形態は今もなお1両ずつ変化が進みつつあるのが現状である。
2013,12,30 領石通 |
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1963年に製造された10両はナニワ工機にて製造されており、全鋼製車体が採用されている。現在は側窓の上段がHゴムで固定されている。このグループは全車とも間接非自動制御が採用されており、1987年まではジャンパ栓等を有し連結運転にも対応していた。
2013,12,31 はりまや橋 |
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香美市立やなせたかし記念館の広告ラッピングを纏っている623号車。「アンパンマン電車」とは異なる意匠となっており、薄紫をベースに雲・アンパンマン・ばいきんまんが大きく描かれている。この車両も上記「アンパンマン電車」同様、高知駅〜枡形間直通運転に優先的に使用されることがある。
2013,12,30 はりまや橋 |