1100形
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 1969年登場。輸送力増強及び老朽化していたデ101形の置き換えに伴う車両高性能化を目指して製造された車両である。車体は1000形に準じた両開き片側2扉車体ではあるが、こちらは神戸電鉄で初めて3連にて製造された。編成は制御電動車(デ1100形)で中間付随車(サ1200形)を挟むものであり、その為1000系に比べて主電動機の出力を増強しており、更に万一の故障に備えて1C4M制御となっている。このため同車は安全性を重視しつつ経済性を追求した車両と言っても過言ではない。1972年の段階では3連13本39両の陣容となり、1998年に5000系が40両となるまでは神戸電鉄では最多両数を誇る車両となった。尚、中間付随車のうち2両は機器流用車の800系として製造された車両が改造の上で1100系へと編入されている。1986年からは冷房化、更に1989年からは側面への電動方向幕の設置が開始され、より近代化された姿となったが2000年以降に一部編成で4両編成への組み替えがなされ、余剰となった車両の廃車が始まっている。2001年以降にはワンマン化改造も施されたが、やはり施されなかった車両に関しては2010年までに廃車されている。更に現在は後継の6500系の導入もあり、編成単位での廃車も複数発生している。しかし製造から50年近い車両が在籍しているものの今もなお5000系に次いで両数の多い車両として現在も活躍している。

 2008,03,07 鈴蘭台


■Variation
 1世代前の塗装を纏う1100形。現行塗装に似ているが、扉が赤く塗られている他赤い帯の上に赤いでっぱりがあるのが特徴である。この塗装を纏う車両はすでに消滅した。

 2008,03,07 鈴蘭台