6020系
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 1968年登場。旧型車置き換え用に製造された、6000系の増備車両である。6000系に準じているが、送風装置が扇風機からラインデリアに変更されており若干車体形状が変わっている。また、前面のライト形状も変更されており2410系などと同じ形状となった。制御方式は抵抗バーニヤ制御から多段制御方式に変更されている。1973年に至るまでに99両が製造され、狭軌線の中では最も両数の多い車両となった。尚、1971年以降に製造された車両には当初からスカート及び側面の列車種別表示器が設けられている。1980年以降に冷房化・1987年以降に車体更新及び方向幕の取り付け・1997年以降現在に至るまでにB更新が行われており、一部廃車及び養老線への転属が発生しているものの現在も南大阪線において主力車両として活躍している。尚、2012年には1編成がかつて存在した最初の高性能車である6800系が登場時に纏っていた「ラビットカー」塗装に変更されており、異彩を放っている。6020系自体は登場時マルーン一色であったため、その塗装となった事はない。

 2009,03,18 今 川


■Variation
 2012年の吉野線開業100年の記念とそれに伴う観光キャンペーンに際し、「ラビットカー」塗装に塗り替えられた6051F。南大阪線系統初の高性能車である6800系・増備車の6900系・6000系がが登場初期に纏っていたもので、オレンジバーミリオンを基調に白帯を巻き、ウサギを模した専用のマークがあしらわれている。この編成も塗装のみならずマークまで再現されているが、6020系自体はこの塗装を纏っていたことはなく、この塗装変更が初のケースとなった。2016年の検査に際しても元の塗装には戻されず、現在に至るまで「ラビットカー」塗装を堅持している。

 2018,02,10 橿原神宮前