22000系
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 1992年登場。老朽化した11400系等の所謂「エースカー」の置き換えとスピードアップを図るべく製造された汎用特急型車両であり、「ACE」の愛称を持つ。それまでの特急型車両に比べて大幅にモデルチェンジされており、車体断面が卵型となり天井高さを高める為に屋根半径を小さくすることで車体鋼体が高くなっている。また側面が連窓を意識したデザインとなり、更に幌カバーのついた貫通扉の採用もあって従来車に比べて大幅に近代化した姿となった。性能面でも特急型車両としては初めてVVVFインバーター制御方式を採用しており省エネに優れているだけでなく、全電動車とすることで最高速度130km/h運転を可能とし、台車も高速走行用に新たに設計されたボルスタレス台車を履くなどしてスピードアップが図られている。ただし従来車との併結も行えるようになっており、また塗装も一新されることなくオレンジと青の塗装となっているが、色合いは若干変更されている。車内はリクライニングシートが1000mmピッチで並べられ、4連には初めて車いす用のスペースも設けられた。また、車内案内表示器や車いす対応型トイレも採用されており、サービスアップが図られている。尚、和式トイレはこの形式から廃されている。1994年までに4連15本、2連13本の86両が製造され、一気に特急型車両の主力車両となった。現在は後継の22600系も製造されているが、他の車両とも頻繁に連結して広範に使用されている。なお、2015年よりリニューアル工事が開始され、同時に塗装変更もなされたことで印象が変わっている。

 2009,03,19 近鉄四日市


■Variation
 リニューアル工事が施工された22000系。外観上は塗装の変更の他、前照灯のLED化や行き先表示器のフルカラーLED化、喫煙ルームの設置とそれに伴う窓配置の変更等がなされている。車内は全座席の交換を始め、カラースキームの変更や車内案内表示器の換装、車椅子対応型の大型トイレの設置を始め、大幅なリニューアルが行われた。座席は22600系のものを更に改良し、全座席にコンセントも設けられるなどサービスレベルの向上が図られた。2019年度までに全編成のリニューアルが予定されている。

 2018,09,24 鶴 橋