15400系
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 15400系は、近鉄の沿線観光資源を活用した観光事業強化策の一環として12200系に改造を施したもので、2011年に2連2本が落成した。公募により、「かぎろひ」という愛称を持つ。既に近鉄には15200系や20000系のような団体専用車両が在籍しているが、本車は近鉄系列の旅行会社「クラブツーリズム」のツアー専用車両となっているのが最大の特徴であり、日本では例のない旅行会社の専用車両となっている。塗装は、クラブツーリズムの保有する高級観光バス「ロイヤルクルーザー四季の華」と同様、ダークグリーンを基調とし、ゴールドのラインを配したものとなっている。前述のとおり「クラブツーリズム」専用車両になるため、側面ドア横及び中央部には同社のロゴマークも描かれている。前面の表示器は撤去の上で「かぎろひ」のヘッドマークを表示するようになっているが、側面の行き先表示器は撤去されずに存置されている。車内は全てカーペット敷きに改められ、同時に全車とも禁煙車の扱いとなった。座席自体は元々リクライニングシートへの換装が済んでいたため換装はなされていないが、モケットが貼り替えられており車両により赤系のモケットと青系のモケットに分かれている。なお、車両定員はバスツアーを考慮しているため、乗務員室側は一部座席が取り払われており、跡地はイベントスペースにも転用可能な荷物置き場となっている。なお、このスペースには着脱式のカウンターも設置可能で、カウンターを設置した際はビールサーバーも備えられる。トイレは全て洋式化され、ウォシュレットに改められた。編成中全てのトイレが様式となったため、一か所については女性専用となっている。なお、走行機器系は12200系と変わらず、引き続き電気連結器を装備するため他車との併結も引き続き可能となっている。15400系は2連2本が明星検車区に配置されており、基本的には単独で使用されるが、2本つないだ4連で走行することもある他、イベント時等では他系列を連結しての走行も見られる。

 2015,02,07 近鉄四日市
2016/08/27