1422系
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 1987年に登場し、大阪線へ投入された通勤型車両である。GTO-VVVFインバーター制御方式の試作車両である1250系での試用をもとに製造された量産型車両の一つで、2両で1編成を組む。車体はアルミ合金製で、車体幅2800oかつ袖が絞られた形状となっているが、いずれも大阪線向けの車両としては初の採用となっている。殆ど同時期に、同じく大阪線向けの車両として製造された1220系と車体は同一だが、インバーター制御装置のメーカーが異なっており、1220系が日立製の制御装置を採用しているのに対しこちらは三菱製の制御装置を採用している。試作車と同じ三菱製の制御装置を搭載していたこともあり、車番は当時の1250系の続番とされ、形式も1252系となっていたが、その後1230系列の増備が進むにつれ車番重複の恐れが出たため、1990年に現在の1422系へと改められている。1220系より本数は多いものの、こちらも2連6本が製造されて以降は車体を全線共通仕様に改めた1430系列の製造に移行しているため、比較的少数派となっている。全編成とも高安検車区に配置されており、基本的には大阪線の運用に就くが、大阪線の直通する山田線や鳥羽線の他、運用によっては名古屋線でも用いられることがある。床材やモケット交換、転落防止幌や車椅子スペースの増設といった後天的な改造が施されているが、現在に至るまでドアチャイム・車内案内表示器は取り付けられていない。

 2016,08,13 川合高岡
2016/08/27