モニ20形
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 1974年に、老朽化した木造のモニ5形を置き換えるべく大栄車輌にて製造された電動貨車である。車体は1968年に登場したバラスト散布用のモニ10形(現:廃車)に準じており、JRの新性能事業用車同様、青地に前面に黄色の警戒帯を配した塗装も同一であるが、こちらはモニ5形にあわせた両運転台であり、配給輸送の他バラスト散布・レール輸送・救援などの幅広い用途に使用できるようになっている。また、前面には大雪時における除雪対策にスノープラウも搭載されていた。モニ20形は釣り掛け駆動方式の通勤型車両であった510形の走行機器を流用しており、京成電鉄では最後まで残った釣り掛け駆動車両であった。尚、前述のモニ10形は基本的に宗吾参道に常駐していたが、こちらは基本的に高砂に常駐していた。長らくチ5形・トキ20形と共に事業用に使用されていたが、下周りの老朽化や車両保守の観点から他車には行われたATSの更新はなされず、2007年3月の工臨を最後に廃車となった。

 2006,04,15 高 砂★


■Other photographs
 モニ20形の台車。510形の使用していたFS28をそのまま流用している。尚、トキ22号車も同様にFS28を流用している。

 2006,4,15 高 砂★