AE100形
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 1990年登場。翌年3月の成田空港直下への乗り入れを控え、輸送力増強用に製造された特急型車両である。普通鋼製であるが、白を基調に赤と青のラインが入った新しい塗装となっており、以降の通勤型車両にも採用される塗装をいち早く取り入れ、空港アクセスをアピールした格好になっている。またヘッドライトには鉄道車両としては珍しくリトラクタブルヘッドライトを導入した。1両の車長は先頭車19.5m、中間車19mと長いが、将来の地下鉄乗り入れに備えて貫通扉が設置されている。制御方式には3200形で試用されたGTO-VVVFインバーター制御方式を京成では初めて本格的に採用。また、先代のAE形と同じく定速運転が行えるようになっている。車内はリクライニングシートとなっただけでなくフットレストも設置されており、AE形に比べてサービスが向上している。また5号車には将来のラウンジ使用を想定したサービスコーナーが設けられ、カード式公衆電話や自動販売機が設置されている。AE100形は前述のとおり輸送力増強用として1990年に8連2本が営業運転を開始した後、1991年以降はAE形を置き換えることとなり、1993年までに8連7本が竣工した。全編成が竣工したAE100形は、「スカイライナー」「モーニングライナー」「イブニングライナー」専用車両として1990年代〜2000年代にかけて京成電鉄のイメージリーダーとなった。2001年以降化粧板やモケットの交換やトイレ改装、バリアフリー化を行うリニューアル工事が順次施行されたが、2010年の成田スカイアクセス線開通を機に2代目AE形が営業運転を開始したことを受け、その際に3編成が廃車されている。その後は新たに設定された特急「シティライナー」として再スタートをきったものの、その後「シティライナー」も本数が削減されたことで更に2編成が廃車されており、末期は8連2本にまで減少した。末期は土休日1往復に減便された後、2015年12月のダイヤ改正では定期運用が消滅。その後は年末年始の多客輸送で再度臨時「シティライナー」として活躍したが、2016年1月に同運用も終了し、最後に残った1本により2016年2月末にさよなら運転が行われ、完全に引退した。現在はAE161号車が宗吾車両基地にて静態保存されている。

 2011,01,25 京成高砂


■Variation
 1993年に製造された最終増備のAE168F。この編成では帯が塗装ではなくステッカーに変更されており、前面帯の形状も若干異なっているのが特徴である。2011年の都営フェスタに際して、ついに都営浅草線を介して西馬込までの自走での乗り入れが実現したが、その時に該当されたのはこの編成である。

 2004,09,10 海 神〜京成船橋(旧線時代)★
 京成電鉄創立100周年のヘッドマークを掲げて走るAE100形。イメージリーダーであった故、ヘッドマークを掲げて走行する機会も往々にして存在した。

 2009,09,02 勝田台
 AE100形のさよなら運転。AE100形は2015年12月の改正で定期運用を引いた後はしばらく臨時シティライナーとして運用されたが、これも2016年1月に退き、2月21日・28日の2日間に渡って最後まで残ったAE138Fを使用してさよなら運転が行われた。貫通扉部分には記念ヘッドマークが付けられた他、かつてスカイライナーとして使用していた時につけられていたステッカー類も復元された。このさよなら運転では初めて日中時間帯の押上線に乗り入れ、また久々に東成田駅の旧スカイライナーホームにも入線する等して有終の美を飾った。

 2016,02,28 勝田台〜志 津

2016/05/24