AE形
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 2009年登場。翌年の成田スカイアクセス線開業及び「スカイライナー」の走行ルート変更に際し、従来から在籍しているAE100形を置き換えるべく製造された特急型車両である。車体デザインはデザイナーの山本寛斎氏によるものとなり、それまでのAE100形が普通鋼製であったのに対しこちらはアルミ合金製の車体が京成では久々に採用されている。エクステリアデザインは「風」をモチーフにしており、側面はストリームホワイトを基調にウインドブルーの帯が入ったものになっている。前面はウインドブルー一色であり、古来から親しまれている藍色をアレンジした仕上がりになっている。内装は「凛」をモチーフとし、小田急50000形のようなドーム屋根が特徴となっている他、白・黒・青という3色で「凛」というイメージを表現している。更に各座席に電源コンセントを設け、大型のLCD、車椅子対応型トイレの設置等、特急型車両としての大幅なサービスアップを実現させている。制御方式は3000形同様IGBT-VVVFインバーター制御方式で、京成の車両としては初めて左手ワンハンドルマスコンハンドルを採用している。また、高速運転に対応すべく新規設計されたボルスタレス台車が採用されており、在来線では特急「はくたか」と並んで最速となる160km/h運転を実現している。2010年までに8連8本が製造され、7月のダイヤ改正より成田スカイアクセス線を経由する「スカイライナー」と、京成本線を経由する「モーニングライナー」「イブニングライナー」の全列車で営業運転を開始し、日暮里〜空港第2ビル間最速36分運転を実現した。2011年には鉄道友の会のブルーリボン賞を受賞しており、今後も京成電鉄のフラッグシップとしての活躍が期待される。尚、京成本線を経由する「シティライナー」には、定期運用には充当されていなかったが、AE100形全廃後の臨時運転は全て本形式の充当となっている。しばらく8本のまま推移したが、2019年のダイヤ改正で「スカイライナー」増発がなされることから同年に更に1本が増備されることになり、2019年以降のAE形は8連9本の陣容となった。

 2011,09,09 京成高砂


■Variation
 ブルーリボン賞受賞を記念し装飾が施されたAE形。この装飾は2011年11月の受賞を機に全編成になされた。しばらくの間はこの姿のままで運行を行う。

 2012,01,05 高 砂
 京成本線経由の「シティライナー」に充当されるAE形。元々「シティライナー」は不定期運転となってからもAE100形が充当されたが、AE100形の引退に伴い2017年からはAE形による運転となった。現在の「シティライナー」は初詣客輸送を念頭においている列車であるため、同列車には新たに「成田山開運号」という愛称もつけられ、充当の際には専用のヘッドマークも貼り付けられた(特定の編成につけられるのではなく、充当編成毎に貼り換えて対応していた)。

 2017,01,29 ユーカリが丘
 2018年始の「シティライナー」に充当されたAE形。2017年とほぼ同じヘッドマークが貼り付けられているが、こちらは年号の貼り付けはなかった。なお、AE形は2017年より前照灯のLED化が進んでおり、印象が若干変わっている。

 2018,01,14 ユーカリが丘
 スカイライナー増発を見据え、2019年にAE形としては9年ぶりに製造されたAE9編成。外観上は他の編成と大差はないが、こちらはトイレがハンドル型車いすでの利用に対応すべく大型化された他、新造時よりデジタルSR無線の準備工事がなされている。また、車内照明はLED化され、車内案内表示器の大きさもやや拡大されている。同編成は2019年9月より営業運転に投入されている。

 2022,04,17 新鎌ヶ谷

2022/04/24