9000系
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 2001年登場。8000系の増備終了を受けて引き続き6000系の置き換え用に登場した車両である。8000系を基本としつつも、IGBT-VVVFインバータ制御方式やシングルアームパンタグラフ、車内案内表示器、ドアチャイムなど新機軸も多く取り入れられた。尚、これら要素は後に在来車にも波及している。車体はステンレス製だが、日車式ブロック工法を採用しており、側面からビードがなくなっている。尚、前面は鋼製で、5000系をイメージして角が丸みを帯びており、更にパノラミックウインドゥも採用している。また、当初から都営新宿線にも乗り入れられるように設計された。車内は片持ち式のロングシートで、8000系に比べて掛け幅が拡大している。先んじて2004年までに8連8本が製造された後、2006年以降10両固定編成が製造された。後者は新宿線への直通機器を搭載しており、また仕様も変更されていることから30番台の車号がつけられた。現在は8連8本、10連20本の陣容であり、2011年までに6000系を完全に置き換えて、京王では最も両数の多い車両へと成長した。各駅停車の運用や優等列車の運用、更に10連を組む編成は都営新宿線の直通運用にも幅広く用いられており、主力車両として活躍している。

 2009,03,03 明大前


■Variation
 2006年以降に製造された編成は10両固定編成で、それまでの編成と仕様が異なり都営新宿線への直通に対応したことから30番台に区別される。京王車として初めてフルカラーLEDを採用した他、VVVFインバーター制御車両として初めて都営新宿線に直通できる車両となった。

 2008,05,18 船 堀
 2007年度以降製造された車両は更にマイナーチェンジが加えられた。車内案内表示器としてLCDが採用された他、外側の表示器もより大型になり数度に分けた表示も可能となっている。

 2009,01,26 桜上水
 最後に増備された9730F。車両番号が足りなくなったため、所謂「デフレナンバー」となっている。またこの編成のみ前面の京王ロゴマークが帯にかからず下部に貼り付けられており、外観上の差異となっていたが、2019年の検査後は他編成と同じ位置に変更されている。

 2017,10,08 笹 塚

2019/09/04