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2400形は元々1940年に製造された京王電気軌道400形を出自とするもので、10両が日本車輌で製造された。全長14m、片側3扉の半鋼製車両で、製造当初は京王電気軌道唯一の制御車となっていたが1942年に電装化されている。当時は乗務員室扉は設けられていなかった。京王電気軌道は1944年に東京急行電鉄に合併され所謂「大東急」の一員となったが、この際に2400形に改番されており、1948年の京王帝都電鉄への再独立後もそのままとされた。戦災復旧や事故復旧で形態の変化が生じた車両もあり、両運転台を有す車両と片運転台の車両が混在しており、フレキシブルに編成を組成しながら戦後まもなくの輸送に貢献した。1963年に京王線の架線電圧が直流1500Vに昇圧されたことから、この時点で14m級の小型車両は殆どの車両が廃車され、一部が庄内交通や京福電鉄(福井支社)に譲渡される等したが、2400形の3両と2125形の1両が2連2本に集約のうえ220系に改番されて残された。これに際し、電装品及び台車が元々1500V電圧に対応していた井の頭線の発生品に換装されている他、乗務員扉の設置及び乗務員室の全室化、側扉の移設が行われている。220系は当初ライトグリーン一色塗装を踏襲したが、後に当時最新の5000系と同じクリーム地に臙脂色の帯色を巻いたいでたちに変わり、競馬場線及び1964年に開業した動物園線で用いられた。最後まで残った14m級車両であったが、1969年の自動列車停止装置導入に伴い運用を外れて廃車された。このうち222号車は2400形時代の2410号車に復番のうえ、多摩動物公園駅前で静態保存された。1990年代には京王研修センターに移されたが、2013年の京王れーるランドリニューアルに合わせて再度多摩動物公園駅前に移設され、京王れーるランドにて静態保存されている。
2013,11,01 京王れーるランド |