7200系
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 1995年登場。輸送力の増強を目的に製造された、7000系の後継車両である。7000系と同様にアルミ合金製の車体で、車体構造も準拠しているが、こちらは前面のデザインが変わり、窓が大型化したうえで上下に丸みがつけられ、曲線を活かしたデザインにまとめられている。尾灯は種別標識灯と兼用のLED式のものが導入された。本系列のデザインは後に9000系、10000系と京津線用の800系にも引き継がれ、1990年代後期〜2000年代初頭の京阪車両を象徴するものとなった。制御方式は7000系に次いでGTO-VVVFインバーター制御方式を採用しており、台車も7000系のものをベースとしているが、台車間距離を7000系に比べて30cm広げ、乗り心地の改善が図られている。本系列では主幹制御器が横軸ツインレバータイプとなり、運転支援用のモニタ装置が新設されているが、これらは以降の新造車両にも反映されている。車内はオールロングシートとなっているが、座席モケットが青系となり、イメージを一新した。また袖仕切り部分もモケットが貼られた。この他、LED式・マップ式の車内案内表示器や各車両へ設置された車椅子スペース、パワーウィンドウ等の新機軸が取り入れられ、総じてアコモデーションの向上がなされている。7200系は1995年5月より8連2本が営業運転を開始し、遅れて12月に7連を組んでいる第3編成が投入され、8連2本、7連1本の構成となった。なお、導入が阪神・淡路大震災の前後であったこともあり、一部の車両は川崎重工からの移送に際し、陸送の他に船舶輸送も行われた。8連は優等列車主体、7連は準急以下の種別を中心に運用されたが、前者は3両抜いた5連での運用も可能で、交野線や宇治線での運用実績もある。因みに中之島線開通に伴う塗装変更に際しては、本系列の7201編成が最初に塗り替えられている。長らく前述の組成で使用されてきた7200系であるが、2015年から翌年にかけて8連を組んでいた編成の組み替えに伴う7連化がなされており、現在は7連3本の陣容となっている。なお、編成を外された車両は10000系に編入され、同系列の7連化が行われている。

 2019,10,05 守口市


■Variation
 8両編成、旧塗装時代の7202編成。7200系は7203編成を除き8連を組んでおり、優等列車主体の運用に就いていた。この天満橋行きはかつて多く存在した行き先だが、中之島線の開業と同時に消滅している。

 2008,08,05 野 江
 きかんしゃトーマスのフルラッピングが施されていた7203編成。当初より7連を組んでいるこの編成は、2006年・2008年の2回にわたりトーマスのフルラッピングが施された。

 2008,08,05 野 江