700形
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 1992年登場。600形に次いで従来車を更新した車両であり、こちらは350形及び500形(260形改造の高性能車)から更新されている。前面は傾斜のない角ばったスタイルであるが、パノラミックウインドウが採用されており、更に尾灯も8000系と同様のものに変更されているため従来車より洗練されたデザインになった。下回りは種車が500形の車両で台車が流用されている他は全て換装されており、600形同様制御方式は界磁位相制御方式であるが当初より1500V電圧にも対応した複電圧仕様車であり、全電気指令式ブレーキが初めて採用されている。尚、翌年以降に600形も700形に合わせた改造を受ける事となる。1993年までに2連5本が改造されて当初は京津線の準急にも使用された。因みに1992年末に製造された705編成からは、京阪初となる車椅子スペースが当初より設けられており、従来車にも後付けで設けられることとなった(このグループはすべて500形からの改造となっている)。地下鉄直通に際して京津線から撤退した現在も全車健在であり、600形と共に石山坂本線の主力車両として活躍している。尚、石山坂本線では2003年からワンマン運転が行われており、同車もそれにあわせた機器類の追加搭載がなされている。

 2008,03,08 三井寺〜浜大津


■Variation
 京阪グループCI導入後の703編成。2008年の中之島線開業に際し、新たに制定されたCIが既存のKマークを置き換えている。なお、700形は導入初期の4両のみ種車が350形となっている。

 2017,09,23 穴 太
 かつて京津線で活躍していた80形の登場55周年を記念し、2016年に往時の80形に準じた塗装へと塗り替えられた701編成。窓回り・腰部を緑、それ以外を淡い緑としたもので、京津線の普通列車への使用専属となっていた80形の独自塗装であった。2020年まではこの姿で運行を続ける予定となっている

 2017,09,24 膳所本町
 石山坂本線の車両として先陣をきって新塗装化された707編成。併せて行き先表示器の横に路線識別マークが貼り付けられた。塗装変更のみならず、内装も本線系統の13000系や6000系更新車に準じたカラースキームへと改められているが、車内案内表示器等の設置はない。大津線の車両は、2017年以降2021年までに在籍している全編成の塗装が変更される予定となっている。

 2017,09,23 穴 太
2017/09/27