キハ5020形
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 2019年登場。キハ310形の置き換えを目的に新潟トランシスにて製造された車両で、2017年に導入されたキハ5010形のマイナーチェンジ車両である。キハ5010形と同じく白と青を基調に黄色帯を巻いた姿で、基本性能もキハ5010形にあわせられており、LED化された室内灯や2段式のつり革、先頭部への非常用梯子の設置など、キハ5010形で新たに導入された機軸を引き継いでいる。キハ5020形では前照灯・尾灯が窓上に設置されており、デザインは鹿島臨海鉄道の8000形に近いものとなった。前照灯は関東鉄道の車両として初めてLED灯が採用されている。また、屋根材はそれまでの普通鋼から錆びにくいステンレス鋼に改められている他、側面に描かれた筑波山を模したイラストは、キハ5010形が緑色であったのに対しこちらは紅梅をイメージしたピンク色となっている。前述のとおり基本性能はキハ5010形にあわせられているが、一部機器配置等の見直しにより、機器故障の防止が従来車以上に図られている。車内はオールロングシートで、概ねキハ5010形の内装に準拠しているが、荷棚の形状がやや異なっている。キハ5020形は2両が同時に落成し、2019年3月より営業運転を開始した。日中は単独での運用となるが、電気指令式ブレーキを採用している車両とは相互に併結が可能であり、ラッシュ時を中心に連結運転が行われることもある。

 2019,04,28 水海道