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2017年登場。常総線の旧型車両の置き換えと輸送力適正化を図る目的で新潟トランシスにて製造された車両で、現在の関東鉄道では最も新しい車両である。車体形状は近年増備されていたキハ2400形やキハ5000形に準じているが、それらと比べ塗装は一新されており、白と青を基調に、稲穂をイメージした黄色い帯が中間に配されたものとなった。また、側扉横には筑波山を模したイラストが付けられている。この姿はお披露目イベントで初披露されており、甲種輸送時は全体を白くラッピングした姿となっていた。なお、側扉はキハ5000形が吸着式ガラスであったのに対し、こちらはキハ2400形以前の車両と同型に戻った。機関出力は350PSに増大しており、総排気量はキハ5000形より抑えられているものの、同車と同等の走行性能を確保している。また、関東鉄道では初めて耐雪ブレーキを備えた。車内は既存車同様ロングシートで、大型袖仕切りはキハ5000形と同型となっているが、モケットはキハ5000形の青系からそれ以前の車両と同じ赤系に変更されている。車内案内表示器は扉鴨居部のLED表示器が千鳥配置となった反面、運賃表示器を兼ねた前面の表示器が大型液晶化されている。また、関東鉄道の車両で初めて室内灯がLEDとなり、吊り革は静岡鉄道A3000形でも採用された2段式のものが導入されている。キハ5010形は2017年2月に営業運転を開始した。同時期に行われたダイヤ改正により、常総線は輸送力の適正化が行われ、日中時間帯は全区間で単行運転となった反面取手〜下館間の直通運転が増加している。
2018,07,17 水海道 |