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1999年登場。翌年に控えたこどもの国線の通勤路線化を前に、同線用の車両として製造されたものである。同年に製造された東急3000系がベースとなっており、デザイン等は類似しているが、こちらは同じ20m車でありながら3扉となっており、側面の窓配置も異なるものとなっている。また前面のライトは3000系が角型のものであるのに対しこちらは丸型のものとなっている他、ラインの配色が横浜高速鉄道仕様のものとなり一区間のみの走行の為側面の行き先表示器が省略される等差異も多い。2両で1編成を組み、こどもの国方が電動車となりシングルアームパンタを2基搭載する。制御方式は3000系同様IGBT-VVVFインバーター制御方式であり、東芝製の機器を搭載する。当初よりワンマン運転機器を搭載し、通常は2連でワンマン運転を行うが、2本連結した4両編成での運用も可能であり初期には多客時に4連運転の実績がある。車内も3000系に準じており、扉鴨居部にLED車内案内表示器が千鳥配置されている点も同一だが、カラースキームは異なっており、こちらはクリーム系の化粧板にオレンジ色のモケットが採用され、より暖色系の内装となっている。Y000系は通勤線化前の1999年8月より営業運転を開始してそれまで使用されていた7000系を置き換え(正式な引退は2000年)翌年の通勤線化以降は完全に同車のみの運用とした。専らこどもの国線で使用されるが、他に事業用車としての側面も持ち、本来の事業用車が使用できない時などに長津田に甲種輸送された新車の入れ替えや車庫内での牽引に抜擢されることがある。
2012,02,10 恩 田 |